その他 取扱説明書


 室町赤/十/字には独自設定てんこもりなのですが、
 中でもとりわけ独自なくせにしょっちゅう出てくるあれやこれやについてご説明。
 街   大創屋   行触神   灰色菩薩   善法寺   立葵


  
 忍術学園から一番近くにある街。
 (とはいえ、山1つ2つ越えたり迂回したりしますが)。
 街のど真ん中に十字路があります。四辻に町があるとも言う。四つの町が寄り集まった感じ。
 街道が通っているので人通りも多く賑やかな町。市も立ちます。色街的な所もある(笑)。ないのは港くらいですか。
 一番京都寄りの方に、小松田屋とか髪結い所斉藤とか、土井先生ん家があったり。
 一番学園寄り、つまり山側の方では女装実習が行われたり(笑)、委員会の買い物に来たり、団子食いに来たり(爆)してると思われます。
 その一番学園寄りの町にあるのが、大創屋です。


  大創屋
 一応は小間物屋ですが、その実何でも屋だったりします。
 小物ならば何でも揃う(笑)。言えば普通に苦無とか小しころとか出て来ちゃう。まあそうなったのはこの6年くらいなのですが。
 看板娘がふたりいますが、常駐しているのが「ゆかり」ちゃん。食満留三郎くんの実の母親です(笑)。
 つまり大創屋は、留三郎の実家です。

 同学年は全員知っていますが、下級生は知らない子の方が多い(笑)。
 何にせよ小物関係品ぞろえが良い上に低価格、試せて選べて品質も良いとくれば、買いにいかないわけがない。
 女装に動じないのでも有名です。男の子が真剣に化粧道具とにらめっこしてても変がらない。

 大創屋にはゆかりちゃん以外にも従業員がもうひとりいます。
 仕入れが主な担当、用心棒であり、薬屋で、豆腐屋で、わりと看板娘な「まもり」ちゃん。
 善法寺伊作氏の実の父親です(爆)。
 本人の主張は「俺は忍じゃないッ」ですが主張のたびに鼻で笑われます。
 店にいる時はほぼ常に女装しているので(外に行く時は男姿)、大創屋の従業員は三人だと思われているとかいないとか。
 食満家の隣に善法寺家が引っ越してきたのがおつきあいの始まりですが、そもそも留母と伊作父には浅からぬ因縁があったようで。


 食満ゆかり
 四国の豪商の娘。
 フィギュア職人の食満遊次郎とカケオチして家を飛び出すが、留三郎2歳の時に旦那が蒸発。
 以来女手ひとつで留三郎を育てつつ、夢だった小間物屋を開く。息子が忍術学園に入ったのをきっかけに店の品ぞろえを少し変えた。
 ふわふわのほやほや。邪気ゼロ。あまりのほやほやぶりに留は「おれが強くなって母さんを守らなくては……」と思ったとか。

 善法寺真守
 素性不明。記憶喪失。
 最初の記憶は戦場にポツネーンと突っ立っているところ。
 身なりがビックリするほど良かったので、何かそういう生まれか、はたまた身代わり的何かかなと思っている。
 基本的に自分のことはどうでもいい。伊作はある傾世屋の主人の娘との子。
 ちょっと本人曰く「頭がおかしかった頃」幼い伊作を連れて戦場をふらふらしていた。
 変な噂になって、このままだと伊作の将来的にヤバいと気づき定住。
 隣が食満家。旧い友人のゆかりと会う。記憶の蓋が開いたはずだが誰にも言ってないので相変わらず素性不明。
 美人。変人。息子溺愛。得体の知れないコネと繋がりが全国各地のみならず外国にまであるらしい。
 本人は学園への豆腐卸の仕事が非常に気に入っているが、放浪癖があるらしくしょっちゅういなくなる。
 大創屋の仕入れ担当。だいたい何でも揃えてくれる。店番中は女装して看板娘その2をしている。



  行触神
 戦場に出る得体の知れないものの名前。
 戦が終わった後の戦場にケガをして動けずに横たわっていると現れて、「生きたいか」と問いかけてくる。
 生きたいと答えればケガの治療をしてくれるが、殺されることもある。童子を連れているとの目撃情報もある。
 戦場では有名な噂で、正体を探ろうと幾人もが挑んだが、未だその正体は掴めず。
 長らく出現していなかったが、近年になってまた出たとの噂あり。
 それが少し違うらしく、今では戦場で傷の手当てをするものと言えば「灰色菩薩」となっている。

 なんのことはない、伊作父がちび伊作と一緒にその昔やらかしていたこと。
 妖怪扱いされて噂がすっごいことになったのでビックリしてやめた。
 別にやっていたこと自体は秘密でもなんでもないが、使っていた薬の製法とかが若干秘密なため、あまりほいほい人には教えない。


  灰色菩薩
 卒業後5年して、戦場医してる伊作についた異名。
 行触神とは違って問答無用で助けるので、まがまがしいイメージではなくなった模様。
 しかし若干妖怪扱いされているのは相変わらず。
 本人は「まあ、寺だしね……」とボケた感想でスルー気味。ぶっちゃけ呼ばれるとすげー恥ずかしい。


  善法寺
 そもそも名字の由来ではありますが。
 元はどっかの山奥に建ってた(談・伊作父)寺でしたが、住職が亡くなって廃寺になりました。
 今はアカトキクダチの留の領地に留が建てたからくり屋敷を指します。寺造りは…したようなしてないような。
 伊作の家で、「中立安全地帯」でもあります。
 一種の公界。特に忍にやさしい。あ、どーもこんにちは、泊まって行きます?

 普通に参道的な山道を登って来て正面から入ればどってことないのですが、
 忍びこもうとするとえげつないからくりの連続で死にかけるのが基本という恐ろしい寺です(笑)。
 麓の村では戯れ歌で「歩めば極楽 忍べば地獄」とか歌われてるくらい。(たぶん「灰色菩薩」呼び名もこの麓村発祥)

 伊作のやってることがやってることなので、始めのうちはもはや忍ホイホイっていうか暗殺者ホイホイ状態でした。
 目障りであると同時に恩も売りまくりな仕事なので、暗殺者と守ってくれる忍が絶妙なバランスでいて、なんとか元気に生き延びました(笑)。
 卒業後10年くらい経つと忍の間では有名すぎて、暗殺依頼をもう誰も受けてくれないという(だって返り討ちに遭いそうだし)。

 領地内闘争禁止という妙な暗黙の了解がすっかり浸透した頃には、
 いまいち腑に落ちない変な顔しながら向かい合って飯食って湯入って寝て帰る敵対している忍同士の姿が見られたりします(笑)。
 その間でにこにこしてる伊作。変すぎる。

 「毒気を抜かれるから恐ろしい。あっさり殺せる腕前でもないのがまた気持ち悪い」と評される伊作。
 でもそんなこと言う忍に限って、また来ます(爆)。
 伊作はたびたび戦場駆け回りに留守にしますが、主不在でもそれはそれで普通に忍には利用されてる模様?
 誰でも使える山小屋的な感覚なのかもしれません。過干渉しない。
 ここで見たり聞いたりしたことはすべて忘れる。そういう感覚でいれば、大っぴらに忍具広げて手入れしてもいい分、普通の宿より楽かも。
 たまに帰ってきたら墓が増えたりしていますが(爆)。


  立葵
 ・花街ネットワーク。遊女の医者の名。
 ・凄腕軍師の名。
 2つ意味がある。どちらも伊作父の謎のコネと繋がりの一側面。花街ネットワークの方は後に伊作が引き継ぐ。
 というわけで、「立葵」を名乗って傾世屋にタダ泊(つーか労働泊っつーか)をすることもある伊作。
 そんなんで慣れてしまったので玄人モテする(真の意味でのモテではない)。
 凄腕軍師の方は隠すまでもなく伊作父の現在のふらふらの結果です。
 伊作はなんかコワいので未確認です(笑)。情報としては使いますが、特に父だと確認はしない、したくない。


 大体こんな感じ?知らなくても全く差し支えはありません(爆)。